平成26年06月24日 北海道大学キャンパス内を走った。
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総合博物館(旧理学部本館)
設計 萩原惇正(北海道帝国大学営繕課)
竣工 1929年
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設計 萩原惇正(北海道帝国大学営繕課)
竣工 1929年
ロマネスク様式やゴシック様式を取り入れた、帝大らしい大型で重厚な建物。
元は理学部の本館でしたが、現在は北海道大学総合博物館として北大の歴史を展示し、無料で一般公開されています。
褐色のスクラッチタイル貼りの外観に、2~3階にはアーチ窓が並び、正面はテラコッタで縁取りされた3連アーチ窓。
褐色のスクラッチタイル貼りの外観に、2~3階にはアーチ窓が並び、正面はテラコッタで縁取りされた3連アーチ窓。
玄関ポーチは左右に円筒を配した尖頭アーチの濃密で凝った意匠です。
また奥にはゴシック風の教会でよく見る純白の美しいリブ・ヴォールト(こうもり)天井が目を引きました。
また奥にはゴシック風の教会でよく見る純白の美しいリブ・ヴォールト(こうもり)天井が目を引きました。
設計は旧北海道帝国大学農学部本館も手掛けた萩原惇正で、似た設計になっています。
これだけの素晴らしい作品が文化財指定されていないのは不思議です。
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ファカルティハウス「エンレイソウ」
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大学メインストリート沿いを北へ進むと左手にレストランが現れる。
レストランは一般の方も自由に利用できるようです。
また、美術系サークルの展覧会などの行事に利用され、会議室・ギャラリーのスペースがメインです。
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工学部
日本建築で有名であった旧校舎は既に取り壊されている。
設計者である建築家の田中豊太郎(53歳で竣工は1923年)は、北海道という新天地での仕事を喜んでいるかのような、若々しいモダンな仕上がりになっている。
もしかしたら同大学生の後輩へ「俺だって負けていないぞ!」という意気込みを持たせていた。
今回は現存しない建物を取り上げてみたが、田中豊太郎というベテラン建築家が北海道という土地に新たなる希望を燃やし、札幌という土地に相応しいモダンな建物を設計したのだろうかと、想像しました。
引き続き、北海道大学のキャンパスを出てサッポロガーデンパークへ向かいます。
つづく