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Channel: アドレスV100の整備記録
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横浜地方気象台

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平成28年5月4日 横浜市指定の文化財の横浜地方気象台に行きました。

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外人墓地に向い、元町の方に降りる見尻坂という細い道に入ってすぐ、古びた石積みの上に横浜地方気象台がある。

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竣工 1927年
アールデコ調の細部装飾が特徴です。
アールデコは1910年~1930年頃にヨーロッパやアメリカで流行したデザインで、直線や幾何学模様の意匠を使った、実用的でモダンな装飾様式です。

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横浜地方気象台は、もともと「神奈川県測候所」として、大さん橋近くで観測業務を行っていた。
しかし、関東大震災で倒壊。
山手の旧米海軍病院跡地だったこの場所に測候所が建てられることとなった。

設計を担当したのは、20代前半という若き技師、繁野繁造。
この異例の大抜擢が、昭和初期のモダニズム(近代主義)を鮮烈に感じさせる建物を生み出した。

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創建から70年以上が過ぎ、老朽化し手狭になった横浜地方気象台は2007年、建築家・安藤忠雄の設計により、既存の本庁舎改修と耐震補強のほか、敷地内に新たに第2庁舎を増築してる。

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それまで重厚かつ華美な建築デザイン中心だった横浜の公共建造物の中で、シンプルな横浜地方気象台は当時、斬新でとてもモダンなスタイルと映ったに違いない。

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横浜地方気象台でまず見ておきたいのが、敷地外周にある直方体の房州石を長手短手に積んだ、ブラフ積み擁壁。

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崖の多い山手にはいくつもブラフ積み擁壁が残っているが、こちらはアールのついた全容や規模の大きさからも見逃せない遺構でした。

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