平成26年04月10日 朝の出勤で都心を歩きました。
TOTO乃木坂ビル、以前は少し不便な場所にあるなという印象でしたが、東京ミッドタウンが完成した後は六本木の目と鼻の先という感じで、乃木坂という場所が少し身近に感じられるようになりました。
1985年の開設以来、TOTOギャラリー・間は国内外の建築家やデザイナーの個展にこだわり続けてきたギャラリーです。
展示デザインを出展者に委ねることで、展示空間そのものが「作品」となるユニークな展示方法をとっている。
全体で240㎡ほどの小さなギャラリーですが、それゆえに出展者の思想や価値観の凝縮したメッセージ性の高い展覧会を創出しています。
この仕事を始める以前、大学の講義で「日本人は古くから自然素材で建築をつくってきた文化があり、色で素材を塗りつぶすことにあまり慣れていない」と教わりました。
以来、色を扱う仕事をしてきましたが、日本人は木や石、土壁といった伝統的な建材に触れてきた歴史を持っており、色を単独で面色として見ているのではなく、素材感とセットで認識しているのだと強く感じます。
そのことを思うと、都市のマンションはガラスや金属ばかりの建物に囲まれた世界で育つ子供達が、異なる感性を持つのだろうなと思います。
そのことを思うと、都市のマンションはガラスや金属ばかりの建物に囲まれた世界で育つ子供達が、異なる感性を持つのだろうなと思います。
それが悪い等という単純な話ではなく、ある部分では文化を残すという努力を、相当意識して行っていかなければならないなと感じます。
都市建築の営繕業務とは新しい技術や制度がもたらすものを受け入れつつ、色はやはり何かを「繋いでいく」という意識を持ち続けていたい、と考えています。